液状シリコン(LSR)成形

液状シリコンゴム(LSR:Liquid Silicone Rubber)成形は、2液型の液状シリコンを混合し、加熱した金型に射出して成形する方法です。材料の流動性が高いため、薄肉や細かな形状を再現しやすく、金型の精度が高ければバリの少ない成形品が得られます。バルブ、シール、ダイヤフラム、ウェアラブル部品、樹脂部品へのオーバーモールドなどに使われます。
液状シリコン(LSR)とミラブル型シリコンの違い
| 液状シリコン(LSR) | ミラブル型シリコン(HCR) | |
|---|---|---|
| 材料の形 | 2液の液状 | 固形(練りゴム) |
| 成形方法 | 射出成形 | 圧縮成形・トランスファー成形 |
| 金型費 | 高め | 低め |
| 向く数量 | 大量 | 試作〜中量 |
| 形状・バリ | 精細な形状、バリが少ない | バリが出やすく、仕上げが必要 |
主な用途
- バルブ、ダイヤフラム、メンブレン
- 薄いリップを持つシール・パッキン
- 肌に触れるソフトな部品、ウェアラブル部品
- 樹脂・金属へのオーバーモールド
仕様で指定したい項目
- 硬度(LSRは非常に柔らかいものから70〜80ショアA程度までのグレードがある)
- 色・透明度
- 食品接触や生体適合性などの要求(適合は材料グレードと最終製品ごとに確認が必要)
- 二次加硫(ポストキュア)、清浄度、梱包(クリーン梱包など)の要求
よくある質問
液状シリコンは食品に使えますか?
食品用グレードのLSRはありますが、適合は材料グレードと完成品について、各国の規制(日本の食品衛生法、米国のFDAなど)に基づいて確認する必要があります。必要な要求をお知らせいただければ、提案する材料の書類を確認します。
少量でも液状シリコン成形を選ぶべきですか?
試作や少量では、ミラブル型シリコンの圧縮成形の方が金型費を抑えられることが多いです。数量・形状・バリの要求から判断します。